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2009年7月12日 (日)

基礎学力を問う 1章

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佐藤学氏の執筆。 「学力問題の構図と基礎学力の概念」

これまでも何冊も読んできていることもあり、凝縮された言葉でも理解できる。日本、そして世界の教育界で論議される「学力」。

新学習指導要領への鋭い指摘をしている。「高度知識社会への対応、多文化共生社会への対応、リスク社会・格差社会への対応、市民社会の成熟に向けての対応、という4つの対応が求められているが、実際には「高度知識社会への対応」しか言及していない。」という事実である。色々と綺麗事を並べるが、実際に政策を施行する段では、それしかやらないのだ。

しかし、そもそも「学力とは何か?」が定まっていないし、今後も定まらない。多様な立場の「学力」があるが故、どれが正しいとも言い切れないところに学力論争の難しさがある。PISAが絶対的学力でもなければ、読み書き算盤もちがう。全国的に、初等中等教育はバラバラの方向へ進みそうだ。PISAをやる学校もあれば、読み書き算盤だけやる学校もあり、すべてをやりきろうとする学校もある。

教育学者が検討すべき課題を佐藤氏はあげているが、しかし、教育実践者に求められるのは、社会の将来像へ想像力を働かせ、学び続けていくことのできる(基礎的な力に上積みする、新しい世界を理解する、そして「知りたい」という意欲)社会へ橋渡しをする教育を研究しなければならないのではないだろうか。

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